泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

フォロワーのリーダーシップ

 有名なスピーチらしいが、はじめて見た。
 裸踊りと社会運動が単純に並べられるのかどうかはわからないけれど、元気の出やすい話ではある。うちも自分に続いてくれた2人目の職員こそが最大のキーパーソンだったんじゃないかと思うので。
デレク・シヴァーズ「社会運動はどうやって起こすか?」

youtubeのは訳がついていないので、リスニング能力の無い自分はここで見た。Yasushi Aoki訳。

TEDで私たちはリーダーシップや社会をいかに動かすかという話をよくしますが、これからたった3分の間に社会的な運動が起きる様をご覧いただき、そこから教訓を引き出そうと思います。


最初にリーダーが勇気をもって立ち上がり、嘲笑される必要があります。


でも彼の行動に続くのはすごく簡単です。


ここで最初のフォロワー(追随者)が重要な役割を担っています。


みんなに、どう従えばいいか示すのです。


リーダーが彼を対等に扱うのを見てください。


今やリーダー1人ではありません。複数になったのです。


友達に声をかけていますね。最初のフォロワーというのは、過小評価をされていますが、実はリーダーシップの一形態なのです。


こんなふうに目立つだけでも勇気がいります。


最初のフォロワーの存在が1人のバカをリーダーへと変えるのです(笑)(拍手)


2人目のフォロワーが現れました。今や1人のバカでも2人のバカでもありません。3人というのは集団であり、集団というのはニュースになります。だから運動というのが公のものとなります。


リーダーだけでなく、フォロワーの姿が重要なのです。新たなフォロワーたちは、リーダーではなくフォロワーを真似るものだからです。


さらに2人が加わり、すぐ後に3人が加わりました。今や勢いが付いています。臨界点に達し、1つの運動になったのです。


多くの人が加わるほど、リスクは小さくなります。どうしようか決めかねていた人達も今や加わらない理由はなくなりました。もう目立つことはありません。笑われることもありません。急げばコア集団に入れるかも(笑)この後しばらくはみんな集団に入ろうとします。加わらない方がかえってバカにされるからです。


これが運動の起こし方です。


教訓をおさらいしましょう。


まず彼のように1人裸で踊るタイプの人は最初の何人かのフォロワーを対等に扱う大切さを覚えておいてください。肝心なのは自分ではなく運動だということです。


でももっと大きな教訓があります。お気づきになったでしょうか。


最大の教訓はリーダーシップが、過大評価されているということです。確かにあの裸の男が最初でした。彼には功績があります。でも1人のバカをリーダーに変えたのは、最初のフォロワーだったのです。


全員がリーダーになるべきだとよく言いますが、それは効果的ではありません。


本当に運動を起こそうと思うなら、ついて行く勇気を持ち、他の人達にもその方法を示すことです。スゴイことをしている孤独なバカを見つけたら、立ち上がって参加する最初の人間となる勇気を持ってください。


ここTEDはそのための最高の場所です。


どうもありがとうございました。(拍手)