泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

雑感

・全然、まとまった文章を書く余裕がない。時間的にという以上に、精神的に。
障がい者制度改革推進会議の議事内容をちらっと見たら、「それはちょっと議論が偏りすぎているんじゃないのか」と言いたいことが山ほど出ているのに、何も書けない。こんなところに書いたところで、どんな影響も及ぼせないという無力感が余計に書くのを邪魔をしている気がする。特別支援学校のこととか、地域生活支援事業のこととか。支援者もまた無力化されるのだ。
・結局、どんな全国組織にも政治家にも関わりをもたない零細事業所が最も危うい状況に立たされ続けるのである。それが与党であれ野党であれ、「この人たちなら救ってくれるかもしれない」とすがっていける相手がいるのは、すでに大きなアドバンテージだ。地方の本当の零細の声なんて、全く届かない。
・障害の社会モデルが本格的に施策に反映されるにとどまらず、「支援者・従業者の社会モデル」とでも言うべき、支援者や事業所の地域ごとの多様性や個別性に配慮された施策となることを祈るばかり。
・福祉有償運送が無事認可された。5月から始めるつもり。学校から事業所までの送り部分が精一杯だけど。
養護学校は副校長が異動らしい。校長は残った。まだ影響は未知数。
・次年度、4人目の専従職員雇用を目指して、画策中。先が見えないが、何もしなければますます追い込まれるのは目に見えている。地域において必要なことをやりながら、従業者がずっと働き続けられるようにする、というのは本当に大変なことである。今が永遠に続くのならばよいけれど、子どもは成長するし、親は齢を重ねるし、スタッフの生活も変わる。だからといって、スタッフのために支援があるわけではない、という当たり前の事実の重さ。
・毎夜、帰宅後、療育関係のDVDを鑑賞中。やっぱり映像は強い。活字よりイメージが湧く。
・間もなく始まる大学の非常勤講師。新任教員向けの説明会に参加。「障害学生」についての説明がけっこう丁寧になされていた。発達障害については、すごく説明に難儀していたけれど。
・相手は大学3回生と4回生になるのだが、高校1年生ぐらいをイメージしておくことにした。博士課程のゼミでも院生の不勉強ぶりにイライラしていたぐらいなのだから、期待値を上げてしまったら、ロクなことにはならない。先輩教員からは「学生と『遊ぶ』つもりで来たほうがいい」と言われた。忙しい中で時間割いているのに、遊んでいる場合じゃないのだ。
・外国人のたくさん通る某国際観光都市の駅前を仕事で通ったら、大声あげて「夫婦別姓&在日外国人参政権」反対の署名を求める女性の集団。この人たちは、あえてこの場所でやっているのだろうか。そして「別姓」と「参政権」をセットにすることは必然なのだろうか。「保守の皆さん、お願いします」ということだろうか。選挙運動ならともかく、署名集めるのに?
・東・北田編『思想地図No.5 社会の批評』がなかなか面白い。最後の菅原琢「『アメリカ化』する日本の政治学」は、社会福祉をはじめ対人援助関係の学会の動向についても言えること。結論など全てについて同意するわけではないけれど、特に計量分析の査読に関する主張には共感。
・明日は子どもたちや学生ボランティアとお花見。春休みもあと少しで終わる。既に養護学校生の家庭にはクラス替えなどが伝えられ、事前に教室を確認に行ったりもしている模様。
・こんなふうにちまちまとした内容を書くなら、いっそtwitterのほうがいいんじゃないかとも思えてきた。でも、twitterをはじめたら、まとまった長さの文章を書く気がますます失われるだろうから、このままブログ一本にしておくつもり。

NHKブックス別巻 思想地図 vol.5 特集・社会の批評

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