泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

弁当のすすめ

 ひょんなきっかけから、職場に弁当の手作り持参をはじめて、1ヶ月。
 ほとんど前日の夜に作るのだけれど、こんなに続くとは思わなかった。
 自分で弁当を作り始めてわかったこと。
 真面目にやれば、食費がものすごく浮く。たぶん1食150円〜300円ぐらい。
 米を炊くようになるので、結果的に夕食に弁当を買うことが減り、夕食代も抑えられる。
 おかずが余ったりするので、夕食の品数が増えたりもする。
 夕食を作りすぎてドカ食いしてしまうことが多かったが、作りすぎたぶんを「明日の弁当にまわそう」と考えるようになり、深夜の食べすぎが抑えられる。
 弁当は彩りが悪いと食欲が失せるので、色数を増やそうとする結果、自然と栄養のバランスがとれる。
 家での自炊はごはん+大量の炒め物、とかになりがちだが、弁当に油ものばかり複数詰めているとすごく不健康な気がするので、野菜の和え物とか作るようになる。
 たまに夕食を自炊するだけの生活だと、スーパーで買う野菜は量が多すぎる。弁当のおかずを作りはじめると、数日でちゃんと使いきれる。
 卵を10個入りパックで買っても、ちゃんと使いきれる。
 外食や持ち帰り弁当で定番の揚げ物類は自分では作らないので、昼食に揚げ物を食べる機会が減る。
 おかずから出る水分を吸収させようとゴマやかつおぶしを加えることで、さらに栄養価が高まる。
 弁当箱に入っていると少な目の肉でも、妙にボリュームを感じられて、食べ過ぎない。
 おかげで胃腸の調子がいい。
 職場内で弁当作ってくる人間なんて他にいないので、うっすらと優越感を感じられる。
 作った弁当を毎日携帯カメラで撮影して、フォルダを眺めるのがうれしい。
 その結果、弁当を作り続けるモチベーションが高められ続ける。
 さらに、夕食が持ち帰り弁当やお惣菜やカップ麺でも「昼がおいしかったし、まあいいか」と、嫌気がささなくなる。
 昼食を買いに行く時間が省けるので、昼休みが短くて済む。
 世間は弁当作る男子が草食系とか言っているが、単に合理的と気づいただけだと思う。
 しかし、早くも調理のバリエーションは尽きてきた。
 煮物は時間がかかるし、水分の多いものとかは入れられないので、夕食よりかなりメニューの制約が多い。
 黄色のおかずが卵ばっかりになる。あとは、コーン、かぼちゃぐらい。
 プチトマトがあまり好きでないため、赤色の確保にも悩む。あとは、にんじん、キムチ、ケチャップ、かにかま。
 ふりかけのありがたみがわかる。
 中高6年間、弁当をもたせてくれた母親のありがたみもわかる。