エンジンかからず
脳梗塞で倒れた祖父は、半身麻痺で言葉もほとんど話せなくなっていた。見舞いに来た自分と対話をさせたがる親族。日常から音声言語に頼らない仕事をしているので、そんながんばりの必要が感じられず、不思議で仕方がない。この仕事をはじめて、自分にとって言葉のもつ可能性はずいぶん変わってしまった。一方で「話さなくてもわかる」スタッフは、決して多くない。全く荒っぽい比較だけれど。
年が明けて、6日。まったく勢いつかず。
新しいことを開始していきたいが、これまでやってきたことだけで法人は手一杯になっている。
おそらく最も動きやすい状況にあるのは自分だ。しかし、自分ひとりで何ができる気もしない。いつでも、新しいことは誰か支えてくれる人を見つけてはじめてきた。とにかく支援者が見つからなければ、何もできない業界である。
広がる閉塞感。電話をかけまくらなければいけないはずなのに、受話器になんとなく手が伸びない。明日が子どもたちの冬休み最終日。