泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

新たな学びとか不安とか

 社会福祉のような内部での専門分化が進みすぎて、対話が難しくなった業界で論文を投稿するときは、妥当な査読者を正しく選んでもらえるような論文の書き方をしなければいけないのだ、ということを学んだ。論の内容や構成ももちろん、タイトルやアブストラクトの書き方も含めて。
 話は変わって、今日は社会保障審議会障害者部会で自立支援法の見直し、特に地域生活支援事業についての議論がなされたはず。そのうち、資料がどこかに出てくるだろう。すでに前回の資料を見て、たくさん不安をかきたてられている。地域格差の解消のための方策が裏目に出たら、比較的熱心な自治体で支援を行なっている自分たちにどんな悲惨な事態が待っているのかを想像して、暗い気持ちになる。いったいいつになったら、落ち着いて日々の支援を続けられるのだろう。
 地域生活支援事業について地方から声が上がっているのはわかるがは、移動支援については統合補助金の額について議論をするにとどめておいてほしいと考えてしまうのは、ただの保身と思われるだろうか(相談支援は移動支援以上にひどい地域格差ができている印象があるけれど・・・。ああ、このあたりの話をまとめなければいけないのに、ずっとできていない・・・。)。今から個別給付に戻ったら、ものすごい抑制が課されそうな気がする。従業者の要件か、報酬単価か、支給時間か。どれにしても、ロクなことがない(特に学生ヘルパーがたくさん動いている自法人にとって従業者要件が厳しくなるのはおそろしい。もし要2級ヘルパーとか新たな資格研修とか言われたら、今できている支援のうち6割が止まる)。
 そもそも利用が急速に伸びることがわかっているから、個別給付から外されたと理解しているのだけれど、違うのだろうか。一昨年に自治体との間で詳細なデータをもとに議論をした結果、いくらかの矛盾を抱えつつも穏当な制度設計を実現させた努力が全てムダになってしまうことのむなしさもある。個別給付にして、地域格差がどう解消されるのかもわからない。結局は担当者の裁量でどうにでもなってしまうわけで。
 明日は親の会で話。最近の自分からは負のオーラが出ているようなので、それを感じ取られないかどうかが気がかりだ。