泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

 つらいことというのは突然にして、思いがけない形でやってくるもので、きょう1日に2人から「辞める」という話をされた。朝1件、夜1件。1件はファックス1枚である。これまで組織としてサポートしてきた努力を紙切れ1枚で終わりにされようとしている。いくら長文でも悲しい。
 片や「利用が減って、このまま抜けたいと思った」。片や「もっと働きたいのに仕事を増やしてくれない」「営業努力が足らない」。まるで先細りの支援組織のように聞こえるが、全体としてサービスの利用は伸びる一方である。ある部分はいくら人がいても足らない、が、ある部分は利用が伸びない。働く側の気持ちに合わせて、利用があるわけではない。急に利用がなくなることもある。突然、利用が増えることもある。
 潜在的なニーズの掘り起こしが必要な事業と、ほっておいても顕在化したニーズが向こうからやってくる事業。この落差を埋める力量が自分にはなかった、ということ。この心境の中で、他職員たちと次年度に向けて金勘定の話をするのは苦しかった。でも、やらなければいけない。7割ぐらい方向性は固まった。常勤職員全員でこんな話ができるのは、小規模法人ならではのことだろう。
 明日はガイドヘルプ、行動援護。きっとよく歩く。