泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[近況]雑感

 明日、小さな学会で発表するD2院生が予行練習的にゼミで発表したのを聞いてきたのだが、ひどい。あまりにひどすぎる。学部学生のレポートかと思った。熱心な3回生とかのほうが、よっぽど勉強している。働きながら院生やっているわけでもないのに、何をどう勉強したらこの水準なのだ。博士課程の院生が自分の専門の内容について質問されて「わかりません」連発って、質問者ももっと怒っていいと思う。実績作るためにとりあえず発表回数をこなさなきゃいけないという理由で発表するのなんてやめてしまえ。あまりにひどいと教授も感じたのか、しまいには教授による本格的な講義がはじまった。博士課程のゼミでこれはとても珍しい。
 終了後に久しぶりに教授と話す(担当教授のゼミに毎週出て、さんざん発言していながら、教授とはほとんど話していないというのもどうかと思うが)。せっかくここまでやってきたのだから、障害分野の研究者も少ないのだし、本格的に研究したらどうかというような話をされる。法人運営のことがあるので、まだまだ無理だろうと返答するしかない。たしかに知的障害分野はあいかわらず研究者が少ないという印象が否めない。もどかしい。万が一にでも博士論文が書けるようなことがあれば(可能性は限りなくゼロと思うけれど)、その後は知的障害の障害学をしたい。本当は今すぐにでもしたい。
 ゼミ終了後に事務所に帰る。同僚と話しながら考えた。最近苦しいのは、雇っている支援者から「〜してほしい」という要望ばかりぶつけられて、それに応えられないと辞められるかもしれないという不安に怯えているからだ。「〜しましょう」とか「〜したい」ではない。この差は大きい。アルバイトばかりなのだし、それを受け止めていくのがトップの仕事ということなのかもしれないが、自分のキャパシティと自信の無さから将来不安がどんどん大きくなる。事業の数は増えていくが、雇われ支援者ばかり。今はなんとかなっていても、いつ崩壊するかわからないと、高まるプレッシャー。つい数ヶ月前まではこんなこともなかったのに。数ヵ月後には笑い話になるだろうか。
 ノロウィルスのせいで、利用キャンセルだらけ。養護学校で流行りだしたら、止まらない。