泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

募金に向けられる憎悪

http://sinu-sinu.info/wiki/
 膨大な内容のため詳しい状況はよくわからないが、この募金活動に対して集中砲火をしている人たちが何を問題としているのかがわからない。NHK職員である両親の収入? 社会に甘えるなって? 自分や家族が病んだときにどれだけ「保険」という社会的な支え合いの仕組みに助けられているか、自分がかかる治療に対してどれほど多くの報酬が支払われることで医療が成り立っているか、考えたことがあるのだろうか。さらに財産を処分すればいいという人たちの想像力のなさはすごい。こういう人たちは、リバースモーゲージとか好きで合理的な仕組みだと思うんだろうなあ。
 応能負担であるべきと考えているなら、低所得の人が高い医療費の支払いに苦しんでいるときにも「それは間違っている」と言ってくれるのだろうか。想像に過ぎないが、この人たちは言わないような気がしてならない。あくまで基準は自分。
 医療や福祉への配分について、社会的な国民的な合意なんて本当にできるのだろうか。暗い気持ちになる。