泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

隣の福祉課はもっと無茶だった

 隣の自治体の福祉課が行動援護の支給決定を打ちまくり始めたらしく、大問題に。3万数千人の人口地域にこれまでひとりもいなかったのに、現在判明しているだけで一気に11人。中には自転車で通所していて「(行動援護の点数で言うと)どう考えても3点ぐらい」(事業所職員談)の人までいるようで、他法人からうちに事業所の指定基準について問い合わせがあった。移動支援の支出を抑制するためには、もはや何でもありである。
 そんな話をしているときにすごくタイミングよく厚生労働省の人とちょっとだけ話すチャンスがあったので、このような現状は伝えておいたけれども、それほど目立ったリアクションも無かったので、こんなことで国からどうのこうのということはおそらくないのだろう(さすがに「自転車」にはびっくりしていたけれど)。今後の展開は、10月以降。今週末の自治体福祉課は休日返上らしい。まあ事業所からすれば、休日返上ぐらい何だっていうのか、とも思うが。
 懸案となっていた移動支援ヘルパーの資格は、特に決まりがないらしく、事業所で研修を勝手にやれということらしい。他地域で設定されなかったので、この地域だけ設定するわけにはいかなかった、とのこと。全くの資格なしでこの報酬単価が維持されるとは正直思えない。需給調整はしやすくなったかもしれないが、先々のことを考えると楽観視はできそうもない。ただ、自前で研修をやっていいというのは、とても楽しそうだ。現場の目線で本当に役に立つ研修が組める。最近、枠にはまった仕事が多かったので、自由にやっていいと言われると、あれこれ想像が膨らむ。
 なんだか来客が多く、よくしゃべった一日だった。