泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[近況]調整コストを考慮した報酬単価案

 地域生活支援事業について、広域の事業者会議2回目。
 前回の会議ではほとんど報酬単価の提示額を決められなかったので、今回はかなり具体的な議論に。はじめは、いかにショートステイで行動障害の激しい人を受け入れることが大変かを訴える短期入所事業者の愚痴吐き大会となって、ちゃんと方向修正されるのだろうかと思っていたが、1時間ぐらいできちんと修正された。みんな大人だ。
 報酬単価の算出根拠として、あれやこれやと提案させてもらっていたが、調整にかかる負担を考慮した単価設定案がその場にいる人々には最も納得できるものだったらしく、その線で自分が報酬単価と事業所の運営モデルをまとめることになった。こんな大事な金勘定をこんな若造にまかせてもらって恐縮しきり。もちろん都道府県にもっていくのはもっと偉い人だけれど。
 ショートステイの話について聞けば聞くほど、ショートステイのほうが環境面での制約が大きい分、居宅介護やガイドヘルプよりもよほど困難なのではないかと思ってしまう。しかし、どこの事業所も日中ショートステイ収入を時間単価に換算すると600円から700円台。これでアルバイトに給料を払いながら専従職員をも雇っているのだから、どこも奇跡の運営である。
 都道府県への提案時期は、お盆までが山場と見られているので、向こう数日で資料はまとめるつもり。提出した資料が都道府県に影響を与えて、市町村にガイドライン的なものを出してくれることを期待しているが、あまり現実味はなかろう。そして、たぶん市町村に主戦場は移る。それでも都道府県レベルに言いたいことを言える貴重な機会ではある。都道府県には国からの出向官僚もいるようであるし。
 明日からサマースクールは泊まりがけキャンプのはずだったのだが、先日の豪雨でキャンプ場までの道に土砂崩れがあり、復旧のメド立たず、中止に。代わりに日帰りバーベキューに出かけることに決まったのが、昨夜。自閉症児の参加が多いプログラムでこんな直前ドタバタ劇は禁物なのだが、活動キャンセルは今のところ1件のみ。ついさっきまで学生はレクリエーションの準備に励んでいた。その若さに恐れ入る。
 学童に通っている子どもについて適切な対応について、養護学校の療育担当教員から詳細かつわかりやすいレポートが届く。内容的にはこれまで自分が指導員たちに説明してきたことと大差ない。もし指導員がこのレポートで納得して子どもへの関わり方を改めたら、それは養護学校教員が言っているという権威のおかげ。嫌になる。