泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[日誌]就学前

 アメニティフォーラムの真っ最中に連絡のあった家庭に訪問。まだ就学前。サービス利用につながるかどうかは、行政判断によるところが大きそう。就学前の利用例は過去にないが、話を聞く限り、サービスの利用を望むのは正当と思う。幼い子どもの子育てが大変なのは障害の有無に関わらないだろうが、同じ次元では語れないものもある。
 それにしてもやはり学生がいいのだ。これはささやかな親の願いである。同世代の子どもと友達どうしで遊ぶ経験が難しい中で、教育的な視点や子育ての視点から離れて、わが子との関わりを楽しんでくれる様子を見ながら、親も子も社会の中で生きていけることを実感したいのである。学生スタッフへのニーズは、それもそれとして社会から「閉じた」支援になるおそれもある。しかし、他の可能性や選択肢を示してくれない社会で、そのような願望を抱くことを誰が責められようか。
 障害者福祉の制度化が進み、ただでさえ学生にとって「先駆的」「非定型」であることの魅力が失われていく中で、求められる資格要件ばかりが高まる。ガイドヘルパー資格の行方もはっきりしない。