泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[障害者支援]自治体の気合

 …と思ったけれど、ちょっとした情報が届いた。京都新聞の記事らしい。他の都道府県や市町村での運動の武器になることを期待して、全文転載。

[京都新聞 2005年1月24日・夕刊]
京都市が独自負担軽減策、上限50%に:障害者自立支援サービス利用料
 京都市は24日までに、障害者に福祉サービス利用料の1割負担を定めた障害者自立支援法が4月に施行されるのに伴い、独自の負担軽減策を全国で初めて、同月から実施する方針を決めた。低所得者を中心に、自己負担額の上限を国基準の50%に抑えるなどの仕組みを導入する。軽減策に伴う予算措置を2006年度の市当初予算案に盛り込む方針で、京都府にも同調を呼び掛ける。
 京都市では現在、在宅福祉サービスの利用者は97%が費用負担なし、となっている。施行される支援法では在宅福祉サービスのほか、自立支援医療、装身具の各分野で、利用者の所得を4段階に分け、月当たり2500−3万7200円を自己負担の上限額(生活保護世帯は除く)として設定する。
 市の軽減案では、所得区分を独自に6段階に設定。年間所得が230万円以下の場合、負担額の上限がおおむね国基準の50%となるようにする。例えば、住民税非課税世帯で収入が年間80万円以下(障害者基礎年金2級相当)の場合、障害福祉サービスの上限額は、支援法では月1万5000円だが、市の軽減策により7500円になる。
 また、障害福祉サービスや自立支援医療を併用する場合でも、負担上限額を7500−3万7200円に設定。それを超える負担分は利用者に償還する「総合上限制度」を設ける。
 軽減策の期間は、国の制度改正などの動向を踏まえ、3年間とする。
 市は支援法の施行で、市内の延べ約2万5000人に費用負担が生じるとみており、軽減策の実施で数億円の財政負担が必要になる、としている。
 独自策を導入する理由について、市は「障害者団体や市議会の要望もあり、利用者の生活実態を踏まえたセーフティーネットの整備が必要と判断した」(市保健福祉局)と話している。
 京都府も独自の軽減策を検討しており、京都市は府に対して、市と同様の軽減策を府内の市町村に適用するよう求める。