泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[日誌]障害者自立支援法説明会

 都道府県行政による障害者自立支援法の説明会(事業者向け)に行ってきた。
 参加者が数百人は来ていただろう。会場は座席や資料が足りなくなるほどで、大盛況。しかし、参加者の表情はみんな険しい(ような気がする)。
 行政担当者からの説明は大部分が施設の介護給付や訓練等給付についての話で、居宅サービスについての説明はほとんど無かった。移動支援なんて「資料を読んどいてください」で通過。しょせん居宅介護の事業所なんて圧倒的な少数派なんだろう。さらに、改めて全体の説明を聞くと、将来的に介護保険に乗せようとする意図がよくわかって、空しい。
 午後から説明に加わった厚生労働省の専門官に質問しても、結局知りたいことは何ひとつはっきりせず、すっきりしなかった。他の参加者も同じような気持ちかもしれない。もっと具体的な情報が出てこないと4月以降のシミュレーションができないのだから。施設体系は5年で移行とされているが、1年で半数ぐらいは移行させようとする予算になっているらしい。こんなに直前までばたばたしている状態で本当にそんなことが可能なのだろうか。
 狭いホールにイスだけがびっしり並べられた会場で、100ページ以上の資料の束を渡され、5時間聞きっぱなし。何もかもが向かい風のように感じる。