泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[障害者支援]議論のネタ(となればうれしい)

 dojinさんからトラックバックをいただく。
http://d.hatena.ne.jp/dojin/20060108
 はてな以外のブログをあまり見る機会がないので知らなかったが、あちこちで介護(労働)と市場の関係について論じられはじめているようだ。しかし、自分には経済学的な話があんまりよくわからないので、うかつにコメントできない(リンクされている範囲のものはそんなにわかりにくくないけれど、正確に理解できているかと言われれば自信がない)。
 外野から議論の深まりを期待しつつ、事業所を運営している者として何の実証的裏づけも無くぼんやりと考えていることを書いてしまえば、
1.介護職員をできる限り常勤職員として雇用する運営モデルを前提に制度設計を考えるか、パート(アルバイト)として雇用する運営モデルを前提に制度設計を考えるかの差はかなり大きい。
2.1とも関連するが、介護労働者の極端な男女比をどう考えるべきか。
3.サービスの需給調整にかかるコストは他業種と比べてもかなり大きなものになっているはずだが、介護労働に関する議論において十分に考慮されていない気がする。直接の現金給付をイメージするとき、最もネックになるのはこの部分かもしれない。
4.政策的にはまさに「効率化」の観点から介護保険の事業者が障害者分野のサービスを提供することが期待されているように思う。より正確に言えば、障害者分野の高齢者分野への「吸収」である。障害者分野はサービスの利用者数や利用時間に特性があり、実際のところ高齢者分野と比べれば「効率的」ではないだろう。
5.今のところ障害者分野はがちがちのケアプランに押し込められていないがゆえに非効率的である側面もある。利用依頼がいつ入るかわからない状況での調整は障害者分野のほうが多く経験しているだろう。高齢者分野で利用者がもっと強くニーズを柔軟に主張するようになれば、どうだろうか。
 以上、思いつきでした。書いてみたら大した内容じゃなかった。すいません。