泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[日誌]ムダにがんばってきた

 ヘルパー2級研修。
 訪問時のロールプレイなどを全力でやり、演技力を講師からお褒めいただく。別にセリフ棒読みだってよいのだけれど、せっかく来ているのだから楽しまないと。アドリブ入れたり自由に振舞わせてもらった。
 スクーリング2日目にして、自分以外の受講者との温度差をいっそう強く感じる。グループ討議なんて、誰も話しやしない。自分ばかりがしゃべって周りが誰もしゃべらないので、次第にイライラ。気がつけばファシリテーター役にまわって、みんなに話をふっている。自分は今後も事業を継続していけるように事業所の金で「仕方なく」受講しているわけなのだが、この人たちは10万円近い大金を自腹で払ってこんな感じでよいのだろうか。どこかの事業所の職員で「ケアマネになりたい」なんて自己紹介していた人も、全然話聞いてないし。ビデオ教材の事例なんてあらかじめ着眼ポイントを教えてもらっているのに、メモさえとってない人多数。
 技術面で教えてもらったことは、基本的な事柄を除けば、やはり知的障害分野ではあまり使えなさそう。利用者家族との関わり方など勉強になることもあるが、非言語的コミュニケーションとか言語障害についての部分なんて、「lessorさんとか、仕事ではどうされてますか」なんて講師から逆質問。教えてもらったレクリエーションも、知的障害の人には難しすぎる。うーん。
 サービス内容については、介護をしていく上での理念と介護保険による制度的制約の間で講師が引き裂かれそうになっているのがしばしば見えて、同じ制度的な支援に関わる者としてほっとする。「人間味のない…」などとちらほらグチまで出てくる。「医療などとは違って全人的な関わり」などと言いながら、必要な支援であっても制度上できないことが多すぎる。ヘルパーとして認められないことについての説明が非常に丁寧で具体的なのは、それだけ高齢者分野でトラブルが多いからだろう。ヘルパーの業務内容の整理に関しては最近のうちの事業所の課題でもあり、たぶんこれからも逃れられない。この2年ぐらい利用者の必要に応じてかなり柔軟にやってきたことのひずみがたくさん出てきているので、それを反省させられ、また少し鬱に。
 来週から本格的に介護技術の講習に入っていくはず。エプロンとかジャージとか着慣れないものを準備しなければいけない。あー、面倒くさい。
 明日から養護学校は冬休み。なんで地域の小中学校よりも2日も早いのやら。