泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[日誌]正解なし

 ヘルパー2級研修(通信)のレポート問題を、空き時間に解いていくことにした。ひとまずはテキストを一切読まずにやってみる。
 1〜4まであるのだが、とりあえず1は何も参照しなくてもできた。自動車教習所の試験などとは好対照に「ひっかけよう」という意図も見えず「正解させるための」試験。本当にこんなのでよいのだろうか。
 一方で「ケアとは、他人の『痛み』に対して共感し、それを気遣って手をさしのべることである」(※正解らしい)とか、「医師が行う治療が利用者を客観的に細分化するのに対し、ケアは全人的・共感的な関係を基礎とする」(※これも正解らしい)とか、ずいぶん思い切らなければ正解としづらい選択肢も多数。「ケア」を主語にして、ここまで書ける問題作成者はとても勇気と自信がおありのようで。
 レポート2の「疾病」関係の問題から、わからない部分が出てきた。やはり長らく知的障害分野だけに関与してきたので、医療に近づくと弱い。と思いつつ、解答していくとこんな問題が。

問題13 障害者の心理について、正しい文章の記号の組み合わせを下から1つ選び、番号で答えなさい。
a.障害者の受容には「身体的受容」「心理的受容」「社会的受容」の3つの側面がある。
b.どの障害者に対しても等しく同じように対応したほうがよい。
c.「障害をもっているのは自分だけではないのだ」という思いが、障害者や家族を勇気付ける。
d.障害を一つの個性として認めるべきでない。
e.障害は特殊性であるという捉え方をすべきである。

1.a,b  2.b,c  3.c,d  4.a,c  5.b,e

 正解がないというか、答えようがない(期待されている答えはわかるけれど)。ひどいセンスだ…。