泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

[障害者支援]名札の話

 「NPO+ガイドヘルプ+名札」で検索かけてここに来た人がいるようなのだけれど、最近どこでも名札ブーム(?)である。養護学校の校内に入るのに入り口で名札を渡されるようになったのが、確か一昨年。学童保育所のある小学校に入るのに名札をつけてほしいと言われたのが、つい数日前。近隣の事業所で名札をつけるようになったのは、一昨年ぐらいからだったろうか。
 自分は名札が嫌いである。うちの事業所では名札を作っていない(利用者から作ってほしいと言われたこともない)。学校等でのセキュリティの問題から義務付けられる場合は納得しているが、よくわからないのはヘルパーが街の中でつけている場合である。あれは必要だろうか。身分証明できるものを持っていれば、それで十分だろう。
 もともとの意図はどうあれ、「名札」は外見上ではわからないことも多い知的障害をもつ人々を地域社会の中で可視化する。すなわち「私の隣にいる人は、知的障害をもっています」と。「○○法人○○」などと車体の横に書かれた自動車も同じような機能を持っているかもしれない。そのことの功罪はあまり指摘されることがないが、地域社会で多くの人の目に触れるものでもある。その影響にもっと自覚的でありたい。