泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

 朝から学生のインタビューを受ける。しかし内実はインタビューでもなんでもなく、完全に卒論指導になっていった(休学中の大学院の担当教授の教え子だから、少しぐらい口をはさんでもよいはず)。内容を聞いていたら、インタビューをとる必要もあまり感じられないし。それにしても、はじめからほとんどを文献研究で書くと決めている学生への助言というのは難しい。どう考えても、本人の問題意識と「福祉」の論文という制約から考えるに、何らかの調査をしなければ執筆は無理なのだが、それはできないと言われる。妥協に継ぐ妥協。
 3時間以上話しても、結局のところは一度決めた章立てを変える勇気を学生自身が持てない。これまでに読んだ文献も10冊に満たないのに、あきらめられない。しかし、その「あきらめられなさ」の根拠を言葉にするだけの力はない。気がつけば、午前中はこれだけでつぶれた。
 午後からガイドヘルプ。今日も必要最低限のことだけをして、早めに帰宅させてもらう。仕事がたまっていくので焦りも出てくる。迷惑をかけているとも思う。自分の受け持っている仕事の中身にも無理を感じているので、業務内容を具体的に見直す作業もしなければいけない。
 ただ、一人でいる時間が長いほうが、今は精神的に安定している。難しい。