泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

怒りがおさまらない

 ブログランキングを見に行ってみたが、選挙結果について触れているブログがほとんどない。福祉・介護のブログ上位のものがこのザマである。もちろん数多のブログのほんの一部に過ぎないわけだが、愕然とする。
 これでは、絶望的にだめだ・・・。
 現場の職員や利用者など福祉当事者がさほど自分たちの仕事や暮らしに大きな影響が及ぶと思っていないのに、どうして世の中が福祉に関心を向けてくれるだろうか。ひょっとしたら多くの福祉関係者も「郵政民営化が争点だよね」「小さな政府がいいよね」なんて言いながら投票したのだろうか。小さな政府になっても、スリム化したぶんの金が福祉にまわってくるとでも思っているのだろうか。どこの党に入れようと何か考えた結果であるならよいが、連日更新されているようなブログでまったく関心さえ示されないとはどういうことか。
 このあたりに社会福祉研究者の中で政策論研究者がミクロ実践論研究者と話がかみあわない理由があるのだろう。その意味では、政策論研究者が規範的な研究をして政策提言に役立てようとするなら、やるべき仕事ははっきりしている。直接のロビー活動も重要だろうが、あくまで下からの改革を目指すのであれば、福祉と国政の結びつきを現場や当事者に啓蒙することからはじめなければいけない。それはおそらく学会誌に論文を投稿することでは成功しない。といって、自分には良い方法も浮かばない。積極的に政治にコミットしようとする研究者集団で、その方法をしっかり頭を使って考えることが急務か。