泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

サマースクール終了

 13回14日間の日程で実施したサマースクールをすべて終了。のべ人数にしたら、何人の子どもと何人のスタッフが関与しただろう。これから集約作業やら報告書作成やらが待っている。ここで書いたところでスタッフの誰にもブログの存在を教えていないので読まれる可能性は限りなくゼロだけれど、手伝ってくれたみんな本当にありがとうございました。
 4〜5年前のことを考えると、これだけのことを学生スタッフでもできるようになったことは、本当にすごいことだと思う。次世代の育成を意識するスタッフもようやく増え始めた。学生ボランティアグループは「自己実現」志向ばかりが強いと、入れ替わりを契機にどんどん衰退していく。自分が楽しめさえすればよいのなら、活動の将来のことなど関係ないからである。
 そこで「ミッション(≒社会的使命)」志向の強い者か、あるいは「組織の存続」にモチベーションを喚起される者が育つ環境を作らなければいけない。しかし、子どもたちの生活の中でどれだけ重要な位置を占める活動であるかは、学生スタッフから簡単には見通せない。この活動がなかった場合の子どもたちの生活を見る機会はまったくないのだから。そうした限界を補完すべく事前に丁寧に説明はするが、「夏休み」の活動であるという性質から、多くの学生にとって「レクリエーション」という程度の位置づけで終わる可能性も高い。すると、ミッションがどうのこうのいうよりも、現実的には組織にある程度まで関わってきた結果としての「愛着」から生じるモチベーションのほうがこの活動の存続のカギを握っているような気がする。
 もっとも、学生スタッフが育たなくてもちゃんと活動がまわっていくように、ボランティアグループから法人化して常勤スタッフを置いたわけでもあるのだけれど。しかし、学生が育たないと、やっぱり自分もやりがいに欠けるし、マンネリ化が避けられないのも事実。
 そんなわけでスタッフみんなにメールで御礼するが、4通宛先不明で戻ってくる。高校生のメールアドレス長すぎて、意味不明。いまどきの若者なのに、メールアドレスを長くして迷惑メールを防ごうという古典的な方法をなぜ選ぶのだろう。うーん。