泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

ついに来たか

 jasumine156さんより、「Book Baton」が来た。
 自分の知っている限りでは、他に「Musical Baton」「Videogame Baton」などあるようだ。「Reading Baton」というのもあるらしい。いずれにせよ、本ならばすぐに答えられる。音楽だったらほとんど聴かないので、困ったことになるところだった。

・もっている本の冊数
 部屋の本棚に並んでいる&床に積まれている本は、書籍で600冊くらい。段ボールに入れっぱなしになっているのを入れると、もう100冊くらいは増えるかもしれない。マンガを入れると、さらにもう150冊くらい増えるだろう。3年前の引っ越しのときにマンガはかなり売り飛ばしたのだけれど、書籍は捨てられなかった(引っ越し業者に「6畳からの引っ越しでこんなに段ボールが多いのははじめてだ」と冷ややかに言われた)。全体の95%は、大学入学以降に買った本だと思う。

・今読みかけの本or読もうと思っている本
 たくさんあるけれど、読みかけは

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

知った気でいるあなたのためのポストモダン再入門

知った気でいるあなたのためのポストモダン再入門

 購入済みで読もうと思っているのは、
ソーシャルワークの社会的構築 (明石ライブラリー)

ソーシャルワークの社会的構築 (明石ライブラリー)

道徳回帰とモダニティ―デュルケームからハバーマス‐ルーマンへ

道徳回帰とモダニティ―デュルケームからハバーマス‐ルーマンへ

 未購入だが読もうと思っているのは、
哲学思考トレーニング (ちくま新書 (545))

哲学思考トレーニング (ちくま新書 (545))

 実際のところ、読もうと思いつつ積ん読になっている本は山ほどある。読む時間があるかないかにかかわらず専門書はすぐに買ってしまわないと、短期間で書店から姿を消す可能性が高いので。何年後かになって役に立つ本もあるので、とにかく少しでも気になったら、買うのが習慣となっている。

・最後に買った本
http://d.hatena.ne.jp/lessor/20050702
で書いたので、省略。

・特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)

生の技法―家と施設を出て暮らす障害者の社会学

生の技法―家と施設を出て暮らす障害者の社会学

 大学時代は家族社会学のゼミに所属していた。専攻の中では最も「福祉寄り」のゼミだったように思う。それでも障害児者の話をする者は少なく、まわりから顰蹙をかっていた(ように思う)。ただ、教授の身内に知的障害をもつ子どもがいて、家族機能の社会化が重要だという点で共感してもらえていた。その教授が薦めてくれた一冊。ずいぶん読み返した。卒業論文で障害者と介助者の関係性を研究テーマにするにあたって、自立生活運動に関連する本から学ぶことは多かった。その後、知的障害者の地域生活支援に自分は従事することになり、知的障害者の支援と身体障害者の支援の相違点も数多く見えるようになったけれど、自立生活運動の提起した支援モデルから知的障害者の支援が学べることはきっとまだまだある。

社会福祉実践論―方法原理・専門職・価値観

社会福祉実践論―方法原理・専門職・価値観

 社会福祉の大学院に入ったものの、その学問体系が全く理解できず、他の院生たちと同じように対象を把握しているという実感も長らく得られなかった。「あー、みんなこんなふうに考えているのか」ということがようやく理解できたのが、M2のときに読んだこの本。今となれば内容に不満な点は満載であるし、そもそも「みんながこんなふうに考えている」なんてことは全くないのだが、当時は「社会福祉学」と呼ばれるものの全体がようやく見渡せたような気がした。

社会学の基礎 (有斐閣Sシリーズ)

社会学の基礎 (有斐閣Sシリーズ)

 どうしてこの本を手に取ったのかは覚えていないのだが、修士論文を書くための道筋を示してくれた一冊。正確に言うと宮台真司が執筆している第三章「行為と役割」のインパクトが鮮烈だった。
 ボランティアコーディネーションをテーマに選んでいたものの、ボランティアに関連する文献のどれを読んでも現場で起こっていることをただ感覚的にまとめているようにしか思えずにいた。それらの中には「理論」を自称するものもあったが、それを理論と呼べるならば、ただ抽象的に書かれたものは全て理論と呼んでもかまわなくなるように思えた。
 「行為と役割」は、社会学の基礎概念としての「行為」「役割」「規範」「システム」などについて論じている。その内容はわかりやすく、目からウロコの落ちる新鮮さがあった(学部学生時代の自分は社会学専攻で何をしていたのだろうか?)。さらに、この章の論考に基づいて、ボランティア活動における「行為」と「役割」について検討したところ、これまでボランティアやそのコーディネーションについてばらばらに論じられていた事柄が一気にすべて結びついたのである。このときの爽快感は、なかなかうまく伝えられない。その後、宮台真司が院生時代に書いた「規範の三層構造論」「人称図式論」「社会学的機能主義の射程」「社会システム論の再編に向けて」などを次々読んで、「理論社会学ってすげえ」と思ったあたりから、研究の方向性が大きく変わったように思う。

こころの日曜日―45人のカウンセラーが語る心と気持ちのほぐし方

こころの日曜日―45人のカウンセラーが語る心と気持ちのほぐし方

 大学入試直前に心を病んでしまい、情緒不安定と自殺願望にさいなまれていたときによく読んでいた(マンガ『白鳥麗子でございます』もなぜか頻繁に読んでいた)。当時はとにかく楽になることのできる言葉を探していた。本やTV番組の力で一時的に楽になれることはあったが、またすぐに沈み込むことも多かった。感情が消えうせていくことが生きる希望を失っていくことと同じであるような気がして恐ろしくて、わざと泣くための材料を探したりもした。心が安静を取り戻すには5〜6年かかったが、本棚の隅に残されているこの本を見るたびに、昔を思い出して複雑な気持ちになる。

次にまわす人
 grouchさんのところにも既にバトンが回っているみたいだし、どうしたものか。
 過去にトラックバックやコメントをいただいた人に回すしかないだろうと思う。中でも同業(?)の皆さん
sugitasyunsukeさん
http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/
zorkicesbienさん
http://d.hatena.ne.jp/zorkicestbien/
enamihiroakiさん
http://d.hatena.ne.jp/enamihiroaki/
 にお願いします。
 既にバトンを受けたことがあったり、面倒だったら無視してください。次の人に回さなくてもよいと思います。無害なネズミ講のようなものにつき合わせてしまい、すいません。