泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

 朝からずっと雨。案の定、ガイドヘルプのキャンセル連絡が入る。ショックではあるが、へこんでもいられないので、ホームページの更新や事業報告書づくりなどに精を出す。気がつくと事務仕事がどんどんたまっていくので、これはこれで貴重でもある。
 近所の高校で毎年恒例になりつつある短い講演依頼も来た。日時は来週の木曜日1限目。急だけれど、快諾。ボランティア募集を兼ねており、うちにとってはリクルーティングの大事な機会である。単位登録とからんでいるので、夏休みにはわーっと高校生がやっていて調整に苦慮するが、確実に2割〜4割くらいはその後も活動を継続する。ムダにはできない。
 さらに「軽度のLDをもつ子どものための活動はやっていないか」とか「障害児学級の子どもの保護者が交流を求めている」とかいう相談が、続けざまに「間接的に」舞い込む。直接的には民生委員とか養護学校の教員のところに相談されているのだが、ちゃんとうちに話が回ってくるようになったのは、法人の認知度が高まってきた成果でもあるのだろう。そういう意味では、喜ばしい。しかし、後者の話は少し手助けできるところがあるが、前者の話は対応が厳しい。この地域には全く資源がない。軽度発達障害の子どもが制度の狭間に落ちている、とはよく言われるけれど、身にしみてそれを感じるようになってきた。
 事務所を共有している相談支援の事業所にも難しいケースが入ってきて必死に情報収集しているし、来客も多かったし、事務所にいるのに視野の広がる日だった。こんな日も、ある。