備忘メモ
昨日の日記で書いたカテゴリー化の難しさについて、グラウンデッドセオリーを復習していたところ、「画期的な方法なんだよ、すごいだろ」的な内容に次第に腹が立ってきて、以前から抱いていた「実践者にとっての『新しい情報』がここから生まれるんだろうか?」という疑問が改めてわいてくる(自信過剰かもしれないが、自分の実践現場に研究者が入ってきてこの手法をとったとしても、何か自分にとって「目からウロコ」の成果があがるとはどうしても思えない)。
そこで違う可能性を求めて、積ん読になっていたKJ法本を見てみる。

- 作者: 川喜田二郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1970/02/25
- メディア: 新書
- 購入: 9人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
そこでKJ法に関連して生じる危惧は、このような創造性学習では、「知識の量がふえない」ということである。しかしながら、知識の量をふやす点では、またべつの点では、またべつの方法をふたたびKJ法を使って、補うことができる。すなわち、根幹的な重要性をもつというより、枝葉に属する知識については、こんどは先生のほうが、徹底的に練られたA型図解を、あらかじめ用意するのである。そしてこれを口頭で説明する。
・・・。これらの方法を用いた研究の成果に期待されるべき機能について、自分が何か誤解しているような気がしてきた。自分のバカさ加減を忘れぬために、備忘メモとして残しておく。