泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

読了

自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47)

自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47)

 社会的な共通資本の建設や管理について、コスト・ベネフィット分析によって良し悪しを判断するのではなく、「市民の基本的権利を侵害しない」という基準に基づく公共投資の必要性を訴える。社会的費用の内部化の重要性を主張しつつ、同時に「社会的費用の発生をみるような経済活動自体、市民の基本的権利を侵害するものであるという点から、許してはならない(175ページ)」とまでいう。自分のような自動車嫌いには、爽快な一冊。古い本なので、当時と現在の道路事情はずいぶん変わっているだろうけど。