泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夏休み1週目

テレビやDVDくらいしか楽しめるものがない子どもの余暇を組み立てるのは大変だけれど、それさえも楽しめないのはもっと難しい。 「感覚」的な刺激を楽しむ子どもは多いけれど、そこに長く没頭できる子どもばかりでもない。自立課題だって、そんなに長くは続…

チョコミントの練習問題

ずっとその店に行くことはなくなっていた。彼がお気に入りだったチョコミントアイスの販売が終わってしまったからだ。彼は重い知的障害を伴う自閉症児である。 店のおばちゃんやおねえさんはすっかり顔なじみだった。ただ、どの商品を売るのかについての権限…

「障害児」になるとき「障害児」にならないとき

facebookで書いたことの使いまわしだけれど。 公園で発達障害の子どもや低学年の子どもを引き連れて遊んでいるときの彼は「障害児」ではない。 でも、学校では、そろそろ「障害児」と呼ばれかけているし、おそらく本人の困り感も強くなっているだろう。 学習…

「介護労働が低賃金」という教科書の問題点

教科書の「介護は低賃金重労働」、修正要望−関連6団体が出版社に http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150713-00000004-cbn-soci 福祉現場からすれば、教科書でまでネガティブな情報ばかりを流すのは勘弁してほしい(加えて、このニュースをYahooのトップに…

「落ち着かない」の曖昧さと服薬

これで時間ができるだろうと思ったのは勘違いだった。負担感の大きかった仕事が一段落ついただけで。 ばたばたする合間のケース会議に出ながら、「薬」に頭を悩ませる。 保護者からの訴えに応えて服薬がはじまったとき、確かにこの場合はうまく薬を使ってい…