泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

2013-01-01から1年間の記事一覧

場所がない

ますます追い込まれていく。 いま事業用に使っている場所はもうすぐ使えなくなる。新しい場所はまだ見つけられていない。 どんな場所であったとしても、地元自治体に他事業所はひとつも存在しないのだから、かなり使ってはもらえるのだろうとは思う。しかし…

死ぬ気でがんばろう、と思って頑張って、それでもダメだったときには何が見えるのだろうか

例の話題からぼんやりと考えていたこと

乙武さんの件に関連づけて何か書けば、多くの人に読んでもらえるのだろうとは思ったが、どうもそのような気になれなかった。少し疲れているからであろうか。あるいは論点が定めづらいからであろうか。 ぼんやりと考えていたのは、「差別」という事象は、まず…

ヤンキー化というか「タチの悪い元ヤン化」だな

「昔はワルだったけどさあ、今はまじめにやってんだ」「昔いろいろ迷惑かけた奴らには悪かったけどさ、あの頃はオレにもいろいろあってさ、しょうがなかったんだよ」って誇らしげに話した結果、みんなから「今がどうだろうが関係ない。反省しろ」って怒られ…

教師の心構えを責める以外に何ができようか

先生、親の目線でお願いします! (ヒューマンケアブックス)作者: 海津敦子出版社/メーカー: 学研プラス発売日: 2012/09/25メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る これまでになかったぐらいに教師をコテンパンにした内容で、障害を…

発達障害を「暴力的カテゴライズ」と断じる意味はあるか?

Yahooのトップページでまでアスペルガーの診断名が無くなることが話題にされ、しかもその一番に貼られたリンクが「精神障害や発達障害は近代社会による『暴力的カテゴライズ』だが、受け入れることで支援してもらえる部分もあるから、まあうまく使っていかな…

放課後の公園にて

放課後の公園に行くと、さまざまな発達の子どもの姿が見られる。 発達が凸凹した子どもは、同じく凸凹した子どもと遊ぶ傾向が強いと思う。 自分が見る限り、少なくとも外遊びではそうだ。 そして、「いっしょにいる」ことで「友達と遊べている」という実感を…

増えゆく資源と募る空虚感

自分が代表をしているNPOは、地元自治体に暮らす障害児とその家族にしか直接の支援をしていない。法人で掲げる理念の中に自治体名を入れているし、どの利用者の家も少しがんばれば自転車で行けるぐらいの距離だ。一番遠くても片道5キロぐらい。 多くの事業所…

ああ、何か書かなければ。時間ばかり過ぎる。 支援学校生の新入生歓迎会を催した。正確には「親の会」が企画したプログラムのお手伝い。とはいえ、ボランティアも含めてかなりの数のスタッフが参加。 来てもらえなかった新入生と家族のことが気になって仕方…

自分が代表である組織に、自分の居場所がもうない。 しかし、周りがやりたくない仕事は全部まわってくる。 もう孤独を通り越した。適切な表現が見当たらない。 帰る場所がどこにもなくなった。

「選びがたさ」のスペクトラム

知的障害をもつ子どもにとって「選ぶ」のは容易くない。提示されたものの中から「選ぶ」というのもひとつの能力で、「選んでいい」ということがわからない子もたくさんいる。「人に選んでもらう」ことに安心して済ませる生存戦略の子もいる。 しかし、最もし…

学生なのに、か、学生だから、か。

学生たちが新人ボランティアの勧誘準備にはげむのを見て、思う。 学生なのに、学生に訴えかける方法や言葉をもっていない。 むしろ学生だから、なのだろうか。 入学式の日に時間があったので、自分自身も久しぶりに大学へと足を運んでみたが、どの団体・サー…

「愛されないから愛せない」と悩む母たちへのマンガ

やや刺激の強いタイトルのマンガがfacebookで紹介されてきて、amazonを見に行ったらレビューが星5つと星1つにまっぷたつ。自分の目で確かめてみようと思った。母親やめてもいいですか作者: 山口かこ,にしかわたく出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2013/…

元気出ない。

しばらく更新していないので何か書きたいが、ずっと不調。 最近は人生に詰んでいる気しかしない。八方塞がっている。打開しようと思えるだけの気力もわかず、締切がきた事務仕事をこなすだけ。どんどん周囲からも見放されていく。経営者として何もできていな…

江戸川区の異様な「便宜供与」について

先日の江戸川区の「おやつ」の件についてはYahooニュースのトップページに載った以降、何も報道が続くことはなく、静かに世間からは忘れ去られようとしている。 「子供が水しか飲めなくなる」 学童のおやつ廃止で保護者反発(産経新聞)※魚拓 http://megalod…

「おやつ廃止」はもうちょっと複雑な話

子どもの放課後支援施策の混沌もわかる内容なのだけど、この記事ではわかってもらえないだろうなあ、と思う。これを読んで「ひどい!」と言う人にも、「大した問題じゃない!」という人にも、情報の補足が必要だろう。「子供が水しか飲めなくなる」 学童のお…

「差別」と「いじめ」が重なるマンガだった

あるマンガがなんだか話題になっていたので、週刊少年マガジンを買った。マンガ雑誌を買ったのは、たぶん15年ぶりぐらいだ。全部で480ページぐらいあるのに260円という価格に少し驚くぐらいのごぶさた。今週のマガジンの読み切り『聲の形』がとにかくすごい…

はたして「スプリンクラーがあればよかった」のか?

最近は組織の内にも外にもつらいことばかりで、何を書く気にもなれないのだけれど、だからこそ何か書いてみたらどうなるのだろうか、と思って更新してみる。 今回の「またか」というニュースについて。 <高齢者施設火災>スプリンクラー設置基準見直しへ…総…

逃げ場なく、追い詰められていく

えっ…?

ベムさんのツイッターアカウントもサイトもみんな消えている…。 何かあったのではと、すごくすごくすごく心配。

有名だけれど有名でない偉人について

さる1月29日に亡くなられた廣瀬明彦さんは、知的障害者支援の世界ではよく知られた人であった、と思う。他の障害分野や福祉全般の中ではどうかわからないが、特に知的障害者の地域生活支援と呼ばれる世界では全国的によく知られていたはずだ。 それでも、世…

訃報

昨日すでにお聞きしていたのですが、いま公にしてよいとの許可をいただきました。 自分にとって障害福祉実践の師匠である廣瀬明彦氏(社会福祉法人相楽福祉会前理事長)が昨日午後3時29分、亡くなられました。がんで長くご闘病されていました。 ご家族の意向…

らしさ

銀行から出ると、かつて子育てひろばに来ていた親子が散歩していて、こちらに気づいて声をかけてくれる。その後、ガイドヘルプをして子どもを家に送り届け、バスで事務所に戻ろうとすると支援学校生のきょうだいがバス停にいて、これからひとりで塾に行くの…

「体罰」について少し

世間のことでも、仕事のことでも書きたいことは山ほどあるが、今月は慌ただしすぎて、全く無理だ。月末までにしなければいけないことが多すぎる。 まとまった文章は書けないけれど、これだけは言いたい。あの高校のあの課の入試だけ中止したって、全国の至る…

取材という名の広告依頼

電話がかかってくる。月刊の経済誌だと言う。 介護・福祉事業所の特集を組みたいのだと。 某芸能人をインタビュアーとして連れて行くので、明日の昼ごろに30分ぐらい話聞かせてくれないかと。 もう「明日」とか言ってくる時点でいろいろまともじゃない気はす…

どうも学習意欲がわかない。読書が進まない。 いくら勉強したところで、という失望感が強まっている気がする。 子どもの発達とか支援技術についてはまだよいのだけれど。 日々、悩んでいる事柄はもう少し違うところにあるというか。 ずっと腸の具合が思わし…

また緊急雇用創出か

また行政から緊急雇用創出の話が来た。年度末で終了する予定だったが、政権交代のせいで延長なんだそうである。しかも、今回は7月からの開始。 うちは以前にこれを活用してはじめた事業が想像以上に運営が難しく、その後の予算確保で痛い目を見た経験がある…

時計の針を戻さぬために

新田勲さんが亡くなられたから、というわけでもないけれど。 自分が支援の一部を担ってきた人の施設入所が決まった。また戻ってくる可能性もありうるとはいえ、はじめてのことだ。 先日は、また別の人の暮らしが施設入所へと大きく傾いていた。しかし、こち…