泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

福祉のカネはめぐりめぐる

 友達が少ないのにfacebookに書くことが増え、twitterでもほどほどにつぶやき続き、ブログの更新だけが激減していくのは「いいね」の有無のせいだ。人間の行動は本当にわかりやすい(ブックマークがつくような記事をブログに書かないからだけれど)。
 今は非常勤である専門職の賃上げ交渉に向き合っている。その事業は経営的にまったくうまくいっていない。丁寧にやりたいという現場の思いを優先した結果、収支のバランスが崩れていった。次年度予算は真っ赤だ。そのような中で自分(いちおう法人代表)の給料の時給換算を上回る額を要求されて、とてもつらい。一方で、力の足らないスタッフのフォローに時間を奪われていることもわかっている。また、家庭の状況から思うようには働けないことで被っている不利益があるのもわかっている。そこにどう配慮するか。
 社会保障が十分でないがゆえの働きにくさ。どこまで事業所がカバーすべきか。子ども・子育て支援をやっているだけに、無視できない。つらい。事業所で補うとしても、自分たちの場合はその原資も結局は社会保障費であるのだ。なんだかよくわからなくなる。
 国は時給1000円とか賃上げ要請とか介護離職ゼロとか言いながら、社会保障費の伸びは抑制するとおっしゃる。どんな数式で可能なのか。現場はみんな失笑しているが、たぶん期待を抱く人たちもいるのだろう。ただ、罪深い。