泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

・「『自立』の反対は何だと思う?」「…寄生?」。

・ときに想像の斜め上をいく学生たちが連日22時まで事務所につめかける例年通りの光景。11月上旬。

・一部の保護者からは大量の手作り夜食やらお菓子やらカップスープまでもが差し入れられ、これはもう断固として拒否すべきかと思いつつ、何だか差し入れるほうも楽しそうなので、結局なにも言えなくなる。

・やっぱりうちが期待されているのは、元気そうな学生たちがたくさんいる、ということなのだろうか。そろそろそこからも脱却しなければいけないのだけれど。

・特定の事業で専門性が高まっているのに、法人全体には波及しない。そして、発信力があるのは、学生たちの関わる事業だ。内部からの見え方と外部からの見え方はかなり違う。

・一方で、支援学校を出て間もない子が「同じくらいの年ごろの人と出かけたい」と言うときに、これは専門性に変えられる話でもなく、ただ属性の問題だったりする。

・これ以上、学生による支援を増やすことはできない。週末の利用ばかり増え続けてしまう。が、他に若い女性ヘルパーが稼働しているヘルパー事業所はない。うちが断れば単調で変化のない生活が続けられてしまうことはわかっている。葛藤。

・100人の大人が毎週末、当たり前に長時間出かけようとすれば、100人ヘルパーが必要なのだ。巡回していけるわけでもなく、純粋に100人だ。なんて途方もない数字だろうか。しかし、この自治体内に限っても、そのぐらいの人数の大人は実際にいる。

・しかし、正職員として動いているガイドヘルパーは近隣の事業所など合わせても、片手でおさまるくらいではないか。日中活動系の事業所はやりたがらない。ホームヘルプと組み合わせた運営モデルも限界があり、事業所は増えない。数少ないヘルパーは、みんな疲弊していく。

・ああ、そういえば国ではおととい、報酬改定チームが児童分野の話をしているのだった。どんな話だったのだろうか。ガイドヘルプは関係ないけど。まだ議事録が出ていない。

・ヘマをしたことに気づく。受注生産だと思っていなかった。物が届くのが大幅に遅れる。事業完了報告が遅れる。ということは、金が入ってくるのも遅れる…。

・そんな落胆の中、ゼミ発表やら卒業論文やらの質問を受けているうちに夜は更けていく。うちでこれだけ活動してきた学生が、どうして就労Aとか普通学級の支援とか、どっかで聞いた話からテーマを設定しようとするのだろう。

・たぶん、正しく問題意識を育める場になれていない、ということだ。反省しよう。

facebookに書いたものをそのまま貼りつける横着をした。