泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

九井諒子すごい

ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

 『ひきだしにテラリウム』のショートショートが面白くて、もう少し前の作品はどうなんだろうと短編集『竜のかわいい七つの子』を読んだらもっと面白かった。画力もあわせて、才能の塊。いったいどんな脳みそをしているのだろうか…。
 よく売れているようで、レビューはネット上にあふれているみたいなので書くつもりもない。『七つの子』所収の「人魚禁猟区」とか「狼は嘘をつかない」とかは、自分の仕事と結びつけて共感できたりもした。住む世界や文化が違う者どうしが出会うところからはじまる物語が多いので、その意味ではこのブログをよく読んでくださっている人たちにも楽しめる、かも。「竜」などの単語から、ありがちなファンタジーを想像して距離をおいたら損だ。

理解することで恐れずに正しい境界線引けるってこともある……と思うんだよね お互いにとって一番いい場所に (「人魚禁猟区」)