泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

 雪の中の行動援護。「気長に見守る」だけでは、こじれていくばかりの行動があると家族に伝える。冷え切った体をあたため、請求事務を終えて22時、緊急出動を求める連絡が。
 いつものように駆けつけることで本人はなんとなく落ち着くが、この対症療法では同じことを繰り返すだけだという話を家族にする。少しは受け止めてもらえただろうか。通所先の支援計画を確認させてもらっても、いちばん大事なところができていない。
 ある種の支援が「自閉症者用」みたいに理解されているのは不幸なことで、支援者は「自閉症者向けによいとされる支援方法」がいったい「何のため」であるのかを説明する必要に迫られる。家族にも正しく伝えられれば、支援の可能性は広がる。言葉をもたないことで、どれほどの不安や恐怖やストレスを抱え込んでしまうか。
 ローソンで買いたいと思える夕食がもうない。とりあえず口に食べ物を入れていくのみ。