泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

 何もできないまま今日も終わろうとしている。
 吐露されるものが重すぎて、ほとんど書けない。医者やカウンセラーにするレベルの話も含みつつ、たとえ実際にそうしても救いは得られない。複合的で累積的な困難を解決していくのが難しいことは、この仕事を通じてわかっていたつもりだけれど、それらとも少し違う。精神、家族、地域、組織、経営。全部まとめて引き受けられる支援者はいないだろう。一周忌が近づく師匠が健在だったならば、聞いてもらえただろうか。
 ネガティブになって良いことなんて何もないとわかっていながら、切り替えられない。支援中の愛想笑いが精一杯。思考停止を続ければ、また事態は悪くなるし、責められもする。明日はもう少し頑張らなければ…。
 せめて本ぐらい読めたらと思うものの、今は活字が並んでいるものを見るとうんざりする。書物が友人になってくれない自分は、やはり研究者になれなくてよかったのかもしれない。ならば、いったい何が正解だったのだろうとも思うが。