泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

また緊急雇用創出か

 また行政から緊急雇用創出の話が来た。年度末で終了する予定だったが、政権交代のせいで延長なんだそうである。しかも、今回は7月からの開始。
 うちは以前にこれを活用してはじめた事業が想像以上に運営が難しく、その後の予算確保で痛い目を見た経験がある。正直言って、対人援助分野で期間限定で済ませられるような都合のよい事業はない。はじめてしまえば、その後も継続しなければいけない。人を雇えば、雇い続けなければならない。
 NPO業界の偉い人から「緊急雇用は毒まんじゅう」と言われたこともある。その後、事業としてはなんとか継続できているし、結果としては雇用創出として役立ったと言えるのだろうが、これは地元自治体が委託事業として継続する努力をしてくれたからで(小さな自治体の単費事業としてはかなりの努力)、担当課長が「おしまい」と言えば、それで終わっていた。
 もう活用したくないが、行政は行政で使わなければならないから「何かやってくれ」と求めてくる。断ったら断ったで、どうでもいいようなことに使われてしまったりもする。なんだかなあ、と思いながら、これからまた考えることになるのだろう。
 そもそも政権が交代したからもう1年、って、どういうことだ。