泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

ああ夏休み

 twitterで言及した佐賀新聞の「障害児の夏休み」記事について何か書きたいが、体力的に長文は無理。
 ボランティアと子どもたちが関わることの価値が減じることはないけれども、支援に求められる機能としては今の「福祉サービス」の中で代替できる部分が大きくなったと思う。「とにかく預けられればいい」ならば、そのような場所は増えた。記事中にある日中一時支援や移動支援は制度としてその前身にあたるものがおよそ10年前からあるのだから、多くの地域では少しずつ事業所が生まれてくる。
 が、全く増えていない地域がある、というのも事実なのだろう。障害児関係の支援は長らく「金にならないもの」や「自治体が金を出したがらないもの」や「金になるのだけれど、自治体の運用レベルでブレーキをかけられるもの」などにあふれていたので、そのような地域があるのもうなづける。しかし、今年4月からは「放課後等デイサービス」の創設によって、劇的に状況は変わる、というか、変わらなければおかしい。
 事業所が乱立して「お客さん」の奪い合いをするような地域と、どれだけ時間が経っても資源が生まれない地域。この差は単に都会か田舎か、という違いだけではないような気がする。では、何なのか、と聞かれると、うまく答えられない。ひとつの仮説として、自治体の制度運用が支援者や当事者にとって「制度」の理解や印象を大きく左右している、というのは考えらえるが、それだけであるようにも思えない。
 ああ、やっぱり眠い。また考えよう。