泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

金土日

・金曜。地元の子育て支援関係者向けに講義。受講者7名。ゼロからレジュメを練り上げて、精一杯話す。終了後、子育て支援センターの担当者から「わかりやすかったので、また保育士向けにもやってほしい」と言っていただける。それがかなうならば、頑張った甲斐はあった。
・終了後、行政関係者といろいろ話す。同時並行で考えなければいけないこと、自分の力だけではどうにもならないこと、がどんどん増えていく。しかも法人にとっては命運を決するレベルで。とにかく苦しい。年度末までもちこたえられる自信がない。
・他職員を連れて、実践の師匠のところに話を聞きに行く。闘病生活の中、2時間半ほども話を聞いていただく。浮上のきっかけにしたかったが、そのようにはならなかった。悩む自分にみんなが迷惑を感じながら付き合わされている雰囲気が心に突き刺さる。
・土曜日。行動援護の後、自治体の総合計画がらみのワークショップ。きっとこれから「地域」との接点を強めていかなければいけない時期が本格的にやってくる。行政からのお誘いに、むしろ「参加させてください」の気持ちで参加。
・ワークショップには、思いがけず子どもたちの保護者の姿がちらほら。学齢期の支援学校生の保護者は自治体内に30余名しかいない。公募に対して多くの住民が申し込んで、年齢性別などで抽選でふるいにかけられた中に、支援学校生の親が複数名いるというのは、重大なことだ。
・グループ内で自己紹介しても、ほとんどが高齢化や子育て支援、障害などに関心を持つ人たち。「地域福祉計画」ではなく「総合計画」のはずなのだが、「まちづくり」の必要を切実に感じる住民層は自ずと偏る。想像通りに行政から「住民の皆さんでできることを」と説明がなされる中で、何が生まれてくるのか。
・日曜日。今日は朝から学生ヘルパーの養成自主研修。毎年やっているが、反応がよくなかった理論的なところを大幅カット。やはりこっちのほうが受けがいい。寝る学生もいなかったし。これまでは少し障害学の話を多くやりすぎた。
・同じような話を毎年繰り返しているのに、だんだん時間の不足が大きくなるのは、語れることが増えているからなのか、単なる話術の問題なのか。たぶん、両方。
・計4時間しゃべる間は自分の気持ちを精一杯高めているので、終わった後の脱力感がひどい。昨日のワークショップもおとといの講義もそうだった。雄弁で人とのコミュニケーションにも積極的なNPO代表を演じる芝居をしているようなもの。
・今週は自立支援協議会の全体会もある。子ども関係の部会長になり、ようやく加わることができた。そこでもきっとまた芝居をすることになるのだろう。