泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

概念モデル

 単なる趣味として研究方法を学ぶ夜。

概念モデルをつくる (臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト) (シリーズ・臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト)

概念モデルをつくる (臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト) (シリーズ・臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト)

 100ページほどの薄さで大きな活字の本だけれど、これから調査を勉強しようとする人にとっては、かなりの良書。概念間の関係をモデル化するタイプの研究方法が医学の例から学べる。書かれているのは、どんな社会調査の本でも説明されていること。しかし、例えと表現が明快。ものすごく読みやすい。学生にイチオシ。
 理論仮説から研究デザインへの流れを説明しようとする際に用いられる「例」を、学問分野別にたくさん並べることができたら、方法論研究として面白い気も。方法を通じて対象の特性が浮かび上がってくるはず。