泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

 朝起きたら、頭痛はおさまっていた。仕事に差し支えずによかった。
 大きな荷物を抱えて、一日ガイド。たぶん死んだような表情でガイドをしている。ヘルパー失格だ。自分の精神状態なんぞ彼には関係ないのに。申し訳ない。
 つらい出来事が頭の中で何度も何度も反復されて、ぬぐいされない。問題は問題としてあるのだから、たとえつらい記憶が薄れたとしても意味がない。向き合わないことは何のプラスにもならない。だからといって、向き合おうとすると、また精神的に沈み込んで、動けなくなる。
 理事長なのだから最終的な責任は自分にあるのだろう。しかし、この責任はひとりで背負うにはあまりに重い。こんな小さな組織で「経営者なのだからお前が考えるべき」と言って、みんなが考えることを放棄したら、孤独を通り越して公開処刑である。そんな残酷な欲望が生まれてきているのだろうか。