泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

くじ引きで中学校選択

八王子市教委異例の対応 通知遅れ 保護者不満
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20110302-OYT8T01058.htm

 八王子市立中学校1校の特別支援学級で、新年度の入学希望者が受け入れ予定人数を大幅に上回り、市教育委員会が異例の抽選をしていたことが2日わかった。抽選は同市では初めて。昨年10月末時点で希望者が集中していたにもかかわらず、市教委が抽選になることを通知したのは入学を目前に控えた今年2月。希望者の父母からは「対応が遅すぎる」との不満が上がっている。
 市教委によると、毎日通学する特別支援学級は市立中11校に設置されており、新年度に同学級へ進学する予定の子どもは67人。
 抽選になった中学の特別支援学級には現在、1〜3年生30人が在籍している。
 市教委が昨秋に小学校の特別支援学級に通う児童の保護者を対象に調査したところ、16人がこの中学への入学を希望した。担当の学校教育部はこの時点で、この中学に対する希望者が多いことを把握していたが、市教委は年明けまで保護者に連絡をしなかった。
 小学校では「通常学級」に在籍しながら中学では特別支援学級を希望する子どもがいることから、1月中旬にでそろう“転入組”の希望先を待っていたという。最終的に21人が同校を希望したが、受け入れ人数は11人だった。担当者は「例年通りの対応をしてしまった」と述べ、不手際を認める。
 市教委は、教室が確保できない点や「十分な指導ができなくなる恐れがある」ことから、クラスを増やすことをせず、抽選することにしたという。(以下略)

 都市部の事情がよくわからないのだけれど、記事を読むと、中学校が11校あって、67名の支援学級予定者のうち16名が「この中学への入学を希望」ということは、居住地に関係なく行きたい中学を市内で選んでいるっていうこと? そんなシステムを積極的に推進したら、熱心で人気のある中学に生徒が殺到して支援学級数がどんどん増えて、特定の学校ばかりが施設や人員の面で多くのものを求められることになってしまうんじゃないだろうか。いいのか、それで。この場合、希望者全員受け入れていたら、特別支援学級生が40人ぐらい?
 「通常学級からの転入組」を把握するタイミングが、支援学級生への調査よりもずっと遅く設定されているあたりに、意向を確認する作業の難しさがうっすらと透けて見える。が、それにしてもやはりひどい。