泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

コピペどころじゃない

 いろいろ書きたいことがある。が、学生の卒論指導は着実に進めなければならない。
 これまで一度も文章を自分に見せてこなかった学生(論文の章立てさえ何度言っても出さなかった)にきつく注意をしたところ、ついに2000字あまりの原稿が送られてきた。添付ファイルではなく、メール本文として。
 間違いなく自分の言葉で書かれている。コピペはおそらく一ヶ所もないだろう。ただし、そのために最初から最後まで日本語表現が完全に破綻している。
 本当に大学4回生が書いた文章なのだろうか・・・。大げさではなく、国語が苦手な小学生が書いたと言われてもたぶん多くの人が信じられる。ちょっと漢字が多いかな、ぐらいで。一文を書き始めたときの主語を、書き終わる頃には忘れているのだろうか。学童保育所に支援で通っていたときに低学年の子どもからもらった手紙と互角のレベルである。本当に誇張しているわけではないのだ。ちょっと信じがたい。
 もちろん「文章構成」なんてものも無いに等しい。必要な分量を書くために、思いついた文章を次々と書き連ねているだけである。これを校正するとか修正するというのは、全文を代筆するというのに等しい。実際、前任者は「結局、誰が書いたのかわからなくなってた」と話していたが、ここまでとは。
 コピペは「やめろ」ですむが、これはもう注意のしようがない。深刻だ。どうすればいいのか・・・。