泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

えっ、今さら?

特別支援学校に自閉症学級=都
http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20100712-6

 東京都教育委員会は、小中学部のあるすべての知的障害特別支援学校に自閉症の児童・生徒だけで編成した学級を全国で初めて設置した。個別学習スペースを設けているほか、対人関係や社会生活で必要な能力を育てる独自のプログラム「社会性の学習」を展開しているのが特徴。

 「全国初」にものすごい違和感。
 地元の養護学校(特別支援学校)では、ずっと以前(少なくとも自分がこの仕事をはじめた7年前とか8年前とか)から自閉症児のみのクラスとか当たり前のように編成されているし、個別学習のスペースやソーシャルスキルだって、今までやってなかったのだろうか(記事を読むと、ものすごく初歩的なことばかり書かれていて、いったいこれまで都内の学校で障害特性にどういう配慮をしていたのか想像がつかない)。それは東京都がものすごく遅れていたという話なのでは?
 先駆的であるかのようにアピールするのは、当たり前の実践を既にされている学校や教員に失礼だと思うし、一般の人たちの誤解を招きかねない。(7月14日追記:コメント欄にAFCPさんから解説あります。)