泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

10年前

 34歳になった。友人から1通だけメールが来た。ありがたい。
 10年前の今ごろは障害者支援のNPOを設立できたらいいなと漠然と思っていた。
 数年経って、それは実現できた。
 しかし、悩み多きことに変わりはない。
 某ボーカリストが59歳で覚醒剤逮捕と聞いたとき、すぐに思ったのは「いい年をして」ではなく「いくつになっても強く生きるのは難しそうだ」ということ。
 何が強さを生むのだろうか。自信だろうか、安定だろうか。いつまでたってもわからない。
 半年ほど前から某療育機関で研修を積ませていただいていた。今日で最終日。
 10年前の今ごろは大学近くの社会福祉協議会に「勉強させてほしい」と任意の実習を頼み込んで、その地域で出会った重症心身障害の保護者と何か生み出せないか、と議論していた。ボランティア支援組織でインターンもしていた。こんなところも変わっていない。
 半年ほど研修を受けてわかったのは、発達そのものについての勉強が全く足らない、ということ。これからまた新しい勉強である。子どもたちのためにも、自分自身のためにも、とにかくひとつひとつ積み重ねる以外にない。