泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

9時間の組み立て

 8時に出勤。8時半に子どもがやってきて、3対2のスタッフ配置で17時40分まで。記録書いて、掃除や洗濯して、事務所に戻るのは19時過ぎ。事務が進まない。
 週に1回利用とかの子どもについては「まだ帰りたくない」という行動をとったりもするが、さすがに保護者の就労のために毎日8時間半とか9時間とか使う子どもについては、お迎えが来るとものすごい勢いで帰っていく。そりゃさすがに飽きるだろうと思う。
 楽しめるものが極端に少ない子どもの支援は非常に難しい。いろいろとおもちゃなど用意しても、ことごとく空振り。もしくはすぐに飽きる。ものを作るのは得意じゃないし、好きでもない。絵本や紙芝居を読み聞かせても、すぐどこかに行ってしまう。音楽をかけても、興味がない。人との相互作用で楽しそうなのは「こちょこちょ」ぐらい。こちらが目を離すといろいろと大変な部分がある子なので、支援はずっとマンツーマン。ただいっしょに動き回り続けるのがほとんどの9時間。同じような場所を何十回も行ったり来たり。肉体的以上に精神的にまいってくる。
 プールとか水遊びは好きな子が多いけれど、2時間も3時間も入ってはいられないから、それにも限界がある。外出と組み合わせる手もあるけれど、人手の問題とかお金の問題とか、複雑に絡み合って、あまりうまくいっていない。
 学童保育所での9時間もかなりの「迫害」を受けて苦しかったが、自分たちの事業所での9時間も楽ではない。「友だちと遊べる」とか「おもちゃで遊べる」というのは、実にすごいことである。

追記:ちなみに一番悩んでいる子は自閉症じゃないです。それゆえ、いっそう難しい。