泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

来客

 昔(と言っても数年前に)いっしょに活動をしていたSさんがやってきた。彼女と会うのは2年と数ヶ月ぶり。NPO業界ではそこそこ著名な団体の「上級研究員」になっていた(「下級」はいないらしいけれど)。彼女からは学生向けに3時間で講義&ワークを頼まれており、その具体的な内容をいっしょに検討。障害児福祉そのものについて話すというより、障害児福祉と社会の結びつきについて話し、考えさせるものにしないといけない。連続セミナーの一部だけれど、他のゲストの顔ぶれがすばらしいので、自分のような稚拙な実践しかできていない者が招かれて、恥ずかしい限り。受講料もとっているようなので、ちゃんと成果をあげなければいけない(いつだって手を抜くことなどないけれど)。プレッシャーがかかっている。
 「環境」「国際協力」「人権」などのテーマでは、個性的なグループワークあるいはワークショップが多くあるように思うのだけれど、福祉分野はどうもぱっとしない。ひとつのテーマに関する単純なグループディスカッションには終わらせたくないので、専門学校で地域福祉を教えていたときに使ったネタを引っ張り出してみる。開発教育のワークショップを地域福祉に応用させてみたものがあった。だいぶ内容は手直ししなければいけないけれど、これでいこう。本番まであと3週間ぐらいあるし、きっとなんとかなるだろう。
 貴重な機会なので、大学等では絶対に経験できないようなワークにしてやるぞ、と強く心に誓う。がんばるのでよろしく、Sさん。