泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

まとまりのないメモ

 他でサービス利用を断られたニーズがやってきた。断った事業者の利用調整の原則は、「1日あたりの利用定員は制限するが『緊急時』はその限りでない」というものなのだが、ダメだったらしい。うちが制度的に提供しているサービスの範囲では対応できないが、そんなことも言っていられない内容なので、受諾。ボランティアになるかもしれないが、必要性が高いのだからやむをえない。
 そもそも「緊急」って、どういう状況を言うのだろうか。利用希望日は3日後だ。先週の後半から電話しているらしいから、その時点では1週間先の予約を入れようとしていたということになる。前日に電話したら「緊急」で受けてもらえたのだろうか? 利用者がもっと悲痛な声で電話をしたらよかったのだろうか? 「緊急」をどう解釈してよいのか、よくわからない。
 どのようなニーズならば無理をしてでも受けるべきか、という判断をしばしば事業者は迫られる。基本的に応諾義務はあるが、調整能力には限界があるから、断らざるをえない場面も出てくる。しかし、しばしば「これはどんなに無理をしてでも受けねばならない」と思えるニーズがある。他の利用を断ってでも受けたいニーズがある。このとき事業者は何かに価値を置こうとしている。しかし、それはおそらく主観的なものでしかない。主観に開き直ってよいものかどうか。開き直らないならば、他にどんな方法があるか。