泣きやむまで 泣くといい

知的障害児と家族の支援からはじまり、気がついたら発達障害、不登校、子どもの貧困などいろいろと。関西某所で悩みの尽きない零細NPO代表の日々。

論文も1本だけ読了

 中河伸俊「構築主義とエンピリカル・リサーチャビリティ」『社会学評論』55(3)
 構築主義的なアプローチの全体像を把握するのに、導きの糸になる。今になって思えば、自分が修士論文でやりたかったことは、ある活動の中で「ボランティア」にまつわる言説がどのように変化して、規範が変容していったか、を調査することであったような気がする(うまくいかなかったけれど)。当時の自分は、活動現場の人々がさまざまに定義する「ボランティア」観によって、活動が自分の期待する方向に向かっていかないことに苛立ちを感じていた。ひたすらインタビューをとったりもしたが、その取り扱いには悩んだ。エスノメソドロジーを勉強すべきだったのかもしれない。
 この論文から社会福祉研究の現況について考えられることが、まだいろいろとあるような気がするのだけれど、明日も朝が早いので、また改めて書きたい。